高齢者の腰痛:世田谷区はる整骨院・整体院の腰痛ブログ
前回の世田谷区豪徳寺はる整骨院・整体院腰痛ブログのテーマは子供の腰痛でした。
年齢と腰痛に対する関係を今日も見ていきます。
今回は高齢者の方の腰痛についてです。
まず最初に高齢者の腰痛ではどのような原因があるのかを簡単に見ていきましょう。
世田谷区豪徳寺の『はる整骨院・整体院』では高齢者のための専門的な腰痛治療を受けることができます。
加齢による腰痛だからと言われて困っている方におススメです!
世田谷線は山下駅/宮の坂駅や小田急線の経堂駅・梅ヶ丘駅からも通いやすい場所です。
当院の腰痛ページはコチラからご覧になることができます。
高齢者の腰痛の原因となる疾患
同じ高齢者であっても、同じ腰痛という症状であっても種類や原因は大きく異なります。
その一端を簡単にまとめてみましたので、どうぞご覧になってください。
1)脊柱管狭窄症
腰を反らす動作で痛みを発しやすく。
長い時間を歩けずに休み休みになる【間欠性跛行】が有名です。【自転車に乗るほうがとても楽】なのも特徴です。
お尻や足の痛みや痺れが伴ったり、悪化すると膀胱直腸障害と言われ排尿排便の問題にまで発展します。
若いころに踵の高い履物を愛用していた。
外反母趾がある。
筋力が低下している。
過去に椎間板ヘルニアや分離すべり症を患っていた。
などでリスクがあがります。
猫背反り腰タイプの人多く見られます。
2)腰椎分離すべり症
骨粗鬆症を基盤にして起こるケース
子供のうちに起きていた分離すべり症(子供の腰痛を参照)が筋肉の減少と共に顕在化するケース
などがあります。
こちらも脊柱管狭窄症と同様に腰を反らすことで痛みや痺れなどが増悪します。
寝返り時に腰が痛む人も多く、ポキポキ・ゴリゴリ音が聞こえる事もあります。
過去に激しい運動をしていて腰痛があった。
高いヒールを履いていた。
などもリスクになっています。
猫背反り腰タイプの姿勢の方に好発します。
3)腰椎椎体圧迫骨折
こちらも骨粗鬆症を基盤にしているケースが多くあります。
その場合は椅子からの立ち上がり、くしゃみ、軽い尻もちでも骨折が起こる場合があります。
【いつの間にか骨折】として啓発活動が行われているのがこの骨折です。
腰から背中まで丸まっている人(猫背・猫腰タイプ)
猫背反り腰タイプ
などの姿勢で起こります。
一回骨折が起こると続けざまに複数の背骨(椎体)で骨折がおこったり、骨折すればするほど前かがみになるために負のサイクルに陥ります。
早めの姿勢改善が重要です。
4)筋・筋膜性腰痛症
前かがみになった際に痛みを感じる腰痛です。
腰をささえる筋肉や、腰をささえる筋膜(胸腰筋膜)などが度重なるストレスにさらされて腰に痛みを感じるようになる疾患です。
超音波診断機(エコー)が普及するにしたがって病院関係者に昨今注目を浴びている腰痛症でもあります。
腰や背中を通して丸い姿勢の人に発症しやすく、パソコン仕事や前かがみでの姿勢が多い社会人によく見られます。
5)椎間板変性(腰椎椎間板変性症:LDD)
加齢とともに発生する様々な問題(椎間板の水分含有量の減少など)により、椎間板が潰れ形を失う疾患です。
不良姿勢による椎間板への圧迫などでどんどんと進行します。
前かがみの姿勢(猫背)で痛みを感じる腰痛です。
しかも前かがみでいると椎間板の変性が進むため、椎体圧迫骨折と同じように負のサイクルに陥ります。
6)腰部神経根症
椎間孔という神経の出口が狭くなった状態に陥り、神経性の腰痛が現れます。
腰や足にいく神経が圧迫されるため、血流障害を起こした神経が腰痛だけでなくお尻や足の痺れも同時に引き起こすことも多く見られます。
側弯症(背骨が左右に大きく歪んだ状態)や椎間板・腰椎椎体・椎間関節の変形などでも椎間孔の狭窄がおこります。
様々な要因からおこるために腰痛の原因にも比較的なりやすいと言えます。
変形は年々進行します。
年齢と共に悪化するために早めの姿勢改善が大切です。
反り腰猫背の姿勢が悪化の一因になっています。
坐骨神経痛は疾患ではなく症状
上記の筋・筋膜性腰痛症以外の疾患ではかの有名な【坐骨神経痛】は、どれであっても起こる可能性があります。
坐骨神経痛治療!という物は実は各疾患に対しての治療を受けることで改善していきます。
坐骨神経への圧迫などのストレスを取り除き、血流を回復させることで痛みも痺れも治っていきます。
※糖尿病性など神経自体に問題が起こる場合は血糖値などのコントロール必要な場合もあります。
高齢者はヘルニアにならない?
今までの説明を読んでいて、腰椎椎間板ヘルニアが無いことに疑問を持った方もいるかもしれません。
今回は高齢者の腰痛をテーマにしています。
60歳を超えてヘルニアになることはほぼありません。
これは各国の医療機関で証明されている内容です。
ヘルニアの原因となる組織が加齢とともに水分を失い、飛び出る(ヘルニア)こと自体が困難だからです。
椎間板ヘルニアだと言われ腰痛が治らないと諦めている高齢の方を多く見かけますが、60を過ぎての腰痛は椎間板ヘルニアではほぼほぼありません。
もう一度診断を受けなおすことをおすすめしますし、治療法も変えることをおススメします。
【まとめ】
同じ高齢者の腰痛だとしても種類も原因も様々です。
ただ電気や牽引、マッサージを闇雲にしても何の解決にならないのがお分かりいただけるでしょうか?
原因に合わせた治療を行うことがとても重要になります。
今回の疾患を読んでいただいた方はたびたび姿勢についての説明が入っていることに気づいたかもしれません。
今回取り上げた腰痛の原因となる疾患を予防・改善するためのお話を次回以降のブログで書いていきたいと思います。
勿論テーマは姿勢についてになります。
世田谷区『はる整骨院・整体院』では高齢者のための原因に合わせた腰痛治療を提供しています。
当院のある豪徳寺駅は小田急線の経堂駅・梅ヶ丘駅の間にあります。世田谷線の山下駅からも近い場所になります。