有痛性外脛骨③|世田谷区はる整骨院/整体院バレエ整体ブログ
お久しぶりです…
忙しさにかまけて更新を先延ばしにしていたら
一年以上も放置しておりました…
あまり楽しみにしていた人もいないと思いますが
前回の記事の続きとなります。
前回の
世田谷区豪徳寺はる整骨院/整体院のバレエ整体ブログの続きですので
ご興味があれば戻って読んでみてください。
バレエの有痛性外脛骨に対するインソール
今度はインソールについてです。
有痛性外脛骨の原因に
『偏平足』があります。
これをインソールを使用することで
靴を履いている間、改善されます。
非常に優秀な治療法で
日常生活だけであれば
インソールを入れた瞬間から
痛みなく歩ける場合もあります。
ですが
バレエではインソールの効果は限定的です。
インソール=中敷きです。
バレエシューズや
トゥシューズの中に入れればいいと思いますか?
インソールの効果は踵がしっかりしている靴でこそ
真価を発揮します。
残念ながら
バレエシューズ
トゥシューズ
では効果がほとんど期待できません。
ですがインソールも
バレエダンサーの有痛性外脛骨に対して
効果がないかといわれると
『効果はあります』
バレエをしない日常で
外脛骨部にかかるストレスを軽減できますし
邪道になるかと思いますが
インソールのパッドだけを使って
バレエシューズやトゥシューズに細工をして
痛みの軽減なども私は行うことがあります。
(記事を書いていた当初(2018年)はあまり知らなかったのですが、海外のダンサーさんはかなりトゥシューズに色々細工されているんですね…)
残念ですが
バレエのことに詳しくない
整形外科さん、整骨院さん、整体院
ではここまでのケアは望めないと思います。
バレエの有痛性外脛骨に対する電気治療
これもよく耳にします。
電気治療機も様々あります。
- 低周波治療器
- ハイボルテージ
- 干渉波治療器
- 超音波治療器
などなど…
これらの効果は
- 筋肉をゆるめる
- 老廃物/炎症物質の代謝
- 神経ブロック類似作用(痛みを感じなくする)
などになります。
いずれにしても
手で行う治療の前に行うケースが多く
有痛性外脛骨の原因である
- 足の使い方
- 偏平足
- 筋筋膜の癒着
などに対してはほとんど効果はありません。
電気をかけたあとしばらくは軽くなりますが
踊ればすぐに元の痛みが出てきます。
ですが電気治療も
バレエダンサーの有痛性外脛骨に対して効果がないかといわれると
『効果はあります!』
またか…という感じになってるかもしれませんが(汗)
物は使い方次第です!
私はバレエダンサーの方向けに
電気治療を行う際には
実際に動きの中で使ってもらったりします。
筋肉を使いやすい状態にする(促通と言います)
電気治療器を使用した状態で
実際のバレエの動きをしてもらいます。
そうすると足の使い方が
無意識に変化してくれます。
ただしこれにも経験や個人差がありますので使用しない場合もあります。
バレエで有痛性外脛骨になったら温める?それとも冷やす?
これも整形外科や整骨院でも
大きく選択がわかれるところになります。
有痛性外脛骨の部分は
腫れて熱を持っている場合もあります。
この場合は
アイシングを指導されることが多くあります。
ですが、余計に痛みが強くなる場合があります。
痛い=アイシング
と思われがちですが
常識が少しずつ変わってきています。
五十肩=肩関節周囲炎
リウマチによる関節の腫れ=免疫細胞による攻撃による炎症
炎症なのだから冷やすべき!
と考えられていた時期もありました。
ですが、
いずれも程度を間違えなければ
温めたほうが経過がよいケースがあります。
多くのリハビリ室で50肩の人の方にはホットパックが乗っていますし
夜は肩までしっかりと布団をかけてください
などと指導もされます。
有痛性外脛骨も同様の場合があります。
コンクール三日前に駆け込んできた患者さんでは
冷やしたのと温めたのどちらが痛みが減少するかを
注意深く観察した後に温めるべきだと判断し
スポーツ現場で使用する特別な温熱機器で温めると
痛みがほぼゼロになったこともあります。
(※おそらくはコンパートメント症候群の合併もあったと考えられます)
ふくらはぎがパンパンで
マッサージするのも痛いと感じる場合
このように温めることで
劇的に有痛性外脛骨の痛みが改善することもあります。
ただ
アイシングをしたほうがいいケースもあります。
これもあくまでケースバイケースですのでご注意ください。
まだまだ有痛性外脛骨に対しての
アレコレがあるのですが
今日も書ききれませんでした(汗)
次回も
世田谷区豪徳寺はる整骨院/整体院のバレエ整体ブログでは
引き続き有痛性外脛骨について書く予定です。
不定期更新ですので気長にお待ちくださいm(__)m