バレエ整体と腰痛|世田谷区はる整骨院/整体院ブログ
今日もバレエと痛みについての情報発信をしていこうと思います。
今回のテーマは『バレエと腰痛』です。
まずはバレエダンサーの腰痛事情について見ていきましょう!
バレエを踊るなら腰痛は当たり前?
日本腰痛学会が行ったバレエダンサーに対する調査があります。
プロダンサーの92.1%
アマチュアダンサーの83.6%
が一度は腰痛を経験しているという物でした。
数字だけ聞くと驚愕します。
ですが、一生涯に腰痛を経験する人は8割を超えると言われています。
それから多少多い程度に感じます…
しかし、この調査は18歳~30歳程度で行われています。
本来は腰痛は年齢を重ねるごとに増えていくものです。
この年代でこれだけ腰痛を経験した人がいるというのは驚きの数字なのです!
やはりバレエとは腰に悪い物なのでしょうか?
身体が固まったあとにバレエを始める
大人バレリーナさんであれば余計に腰痛のリスクが高いのでしょうか?
やはりバレエを踊るなら腰痛は当たり前なのでしょうか?
バレエを始めたら腰痛が改善した?
当院ではバレエダンサー向けの整体を多く行います。
そこで聞こえてくる声の中に
『バレエを始めてから腰痛が無くなったの!』
という物が多くあります。
調査の結果からみると
バレエ=腰に悪い
と考えがちかもしれませんが、意外とそうでもありません。
プロの方でもアマチュアの方でも腰痛を抱えるバレエダンサーさんからよく聞く声に
『バーレッスンを多くしたら腰痛が軽くなった』
という物もあります。
プロならば過密なスケジュールや特殊な振付のために
アマチュアの方なら発表会やコンクールのために
始めたばかりなら足を上げようと無理に腰を反らして
普段とは違う偏った身体の使い方が腰痛の原因になっています。
そのためにバーレッスンを丁寧に行うことで
バランスが整い腰痛が出なくなるという現象が起こります。
正しいバレエは『足の痛み』でもお話しましたが
身体に負担をかけにくい物なのです。
ここで切り口を少し変えていきたいと思います。
バレエの腰痛…
皆さんは、男性と女性で腰痛を感じる場面が大きく違うのをご存知ですか?
男性バレエダンサーの腰痛
バレエでは男性と女性で役割が大きく違う場面がありますね。
リフトはその最たるものになります。
男性バレエダンサーが腰痛を感じる瞬間は
1)リフト時
2)ジャンプからの着地時
でほぼ半数を占めます。
リフト時に腰仙部(腰の下の方)にかかる負担は
女性ダンサーの体重の15倍にもなる場合があります。
女性バレエダンサーの腰痛
女性のバレエダンサーが腰痛を感じるタイミングは男性と異なります。
男性がリフトの際に29.6%も腰痛を感じるのに対して
女性は2.2%しか腰痛を感じていないという調査結果があります。
代わりに腰を反らす動作(アラベスクなど)の痛みは29.3%にも及びます。
特に若手のバレリーナさんはリスクが高く
腰椎分離症や疲労骨折などになるとも言われています。
まずは腰痛の原因を専門家と探ってみよう!
バレエをしていたら腰痛は仕方のない物!
と思わないようにしてください。
痛みが出るからには原因がありますし
それを放置しておくと一生踊れない身体になる危険性もあります。
バレエの腰痛は一般の腰痛とは異なります。
一般的な整形外科や整骨院、鍼灸院やマッサージ店の先生は
180°開脚をできる方の治療法なんかを知りませんし
アラベスクで腰がどのように動いているのか何て考えたこともありません。
年齢や性差
振付や過密スケジュールなど
同じバレエであっても条件によって原因は大きく異なります。
バレエで腰痛は当たり前と一人で抱え込んだり
ネットで検索してよさそうなストレッチを試したり
近場にあるほぐし屋さんでとにかくほぐしてもらったり
その場しのぎになるようなことはしないで
バレエに詳しく専門性の高い施術家に診てもらうことをおススメします。
バレエの腰痛については今後も
世田谷区豪徳寺はる整骨院/整体院のバレエ整体ブログで
発信していきたいと思います。
場合別に合わせた効果的なストレッチなどのセルフケアを
発信していければと考えています。
不定期更新ですが、今後もよろしくお願いしますm(__)m