有痛性外脛骨①｜世田谷区はる整骨院／整体院バレエブログ
『有痛性外脛骨』が今回のテーマです。
前回までのバレエ整体ブログでは
大まかな身体の痛みについてお話をさせていただきました。
今回からは、より細部に関して取り上げていく予定です。
前半は一般的に言われる有痛性外脛骨について
後半はバレエと有痛性外脛骨の関わりについて記載します。
外脛骨ってなに？
硬い話をしますと
外脛骨という足の内側にできる
普通はないはずの骨の出っ張り（過剰骨）です。
１５％程度に人の身体に存在し
女性に多い傾向があります。
そのうちの80～90％が両側に現れます。
有痛性外脛骨ってなに？
外脛骨部が痛みを感じるようになった疾患です。
捻挫などの外傷をきっかけにしたもの（スポーツ傷害）
繰り返し後脛骨筋の牽引力が引き金になるもの（スポーツ障害）
などが考えられています。
骨の形態によって３型に分けられます。
一般的にはインソール療法、安静を支持されています。
ここまでは一般的な有痛性外脛骨の話です。
バレエと有痛性外脛骨について！
バレエでない有痛性外脛骨の説明を聞いても
ピンとこない場合が多いのではないでしょうか？
- 足の内側の骨が出てきた気がする
- ６番で立つと足の内側の骨が当たる
- ルルヴェで痛い
- プリエでも痛い
- 着地の際にずきんと痛む
- 走ると痛い
- 歩くだけでも痛い
スタジオでこのような話を聞いたことはありませんか？
最初はレッスン後に足の内側が気になる程度です。
ですが悪化してくると
痛いのが怖くて高く飛べない
ルルヴェも痛くてできない
プリエもできなくなって
歩いてるだけでも痛い
となったりします。
捻挫をきっかけにして
急激に症状が出現／悪化する場合もあります。
バレエではこのような症状が見られます。
バレエをお休みすれば治るの？
有痛性外脛骨になると
まずはお医者さんに行く方が多いと思います。
そこで指導されるのが
- ストレッチ
- 安静
- インソール
などです。
大人などで活動量の少ない人にとっては
効果があると言えます。
患部の安静を保ち骨にかかる刺激を減らし
痛みを一時的に無くそうとする対症療法です。
ですが、運動を再開すればほとんどのケースで再発します。
しかも次第に悪化していきます。
そもそも有痛性外脛骨になった理由が
取り除かれていないのですから
当然の結果と言えます。
バレエによる有痛性外脛骨の原因
少しずつ認知されてきていますが
外脛骨があることが
痛みの原因でないことがほとんどです。
外脛骨があっても一生涯
痛みがでないダンサーのほうが多いのです。
スタジオによっては驚くことなのですが
有痛性外脛骨になった際に
『やっとあなたも一人前になってきたのね！』
と祝福される場所もあるそうです（驚愕！）
有痛性外脛骨はダンサーが通るべき
登竜門ではありません。
多くはテクニックの誤りによります。
ローリング
ロールイン
アーチが潰れてる
という言葉を聞いたことがありますでしょうか？
これはいわゆる『偏平足』なのですが
これが有痛性外脛骨の原因になります。
※偏平足性ではない有痛性外脛骨も存在します※
バレエでは偏平足は美しくないとされ
注意されている方も多いので
見た目上の問題だと思われているかもしれません。
- ローリング
- ロールイン
- 偏平足
これらは様々な足のトラブルの引き金にもなります。
当然ですが有痛性外脛骨の原因にもなっています。
一番や五番ポジションで立った時に
偏平足（内側のアーチが潰れる）状態になると
脛から伸びる筋肉である後脛骨筋と
それが付着する外脛骨との距離が引き離されます。
これが繰り返されるうちに
外脛骨に炎症が起きたり
周囲の筋膜が敏感になったりし
有痛性外脛骨へとなるのです。
※様々なバレエダンサーの足の痛みの原因となる偏平足については今後も詳しく取り扱う予定です※
今回の世田谷区豪徳寺はる整骨院／整体院のバレエ整体ブログでは
有痛性外脛骨の説明と
【バレエにおける有痛性外脛骨の原因】
について書いていきました。
次回は
『バレエダンサーが選択するべき有痛性外脛骨の治療法』
をテーマに書いていく予定です。
不定期掲載ですが
気長にお待ちいただけたら幸いです
m(__)m
