膝の伸展制限に対する筋膜的アプローチ②:はる整骨院・整体院セミナー
世田谷区豪徳寺のはる整骨院・整体院です。
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今回は11/18に行った院内勉強会(院内セミナー)についてお伝えしたいと思います。
私が記事を書いている今は二月も折り返しを迎えています。
どんどんと書かなければいけないことが溜まってる…(涙)
前回に続いて今回のテーマは
膝の伸展制限に対する筋膜的アプローチ②:第2回勉強会
となります。
前回は筋膜のお話を少ししました。
それと膝窩に起始停止をもつ筋・筋膜の治療に筋膜リリースについてでした。
今回は筋・筋膜に関連しているけれど筋膜ではない部分についてお話していきます。
それどころか膝後面の組織ですらありません。
膝の前面部の組織についてあえて触れていきたいと思います。
膝の前面組織は伸展制限に関係するのか?
伸展制限に膝の前面組織が関係するんですか?
そう思われた方もいるかもしれません。
私は関係すると考えています。
最終伸展時に挟み込まれることになる可能性。
圧力がかかるための疼痛が発生。
それを基盤に伸展時の疼痛を日々繰り返しているため完全伸展を身体が嫌っていると考えられます。
事実、そういった研究発表などが増えています。
伸展制限に関わる膝蓋下脂肪帯と膝蓋支帯について
皆さんは膝蓋下脂肪帯や膝蓋支帯について学んだことがあるでしょうか?
私の資格である柔道整復師では養成校にもよりますが、ほとんど触れられない場所になります。
初めて聞くという柔整師さんもいるのではないでしょうか?
ですが、臨床上はとても重要です。
変形性膝関節症(OA)の患者さん治療には必須と言ってもいい場所です。
膝蓋下脂肪帯について
膝蓋下脂肪帯はパテラ(膝蓋骨)の下を広く埋めるように存在しています。
膝蓋骨や膝前面のクッション材のような扱いで臨床上ではHoffa病(膝蓋下脂肪体炎)が辛うじて知られている程度です。
ですが、近年の研究が進み様々なことが分かってきています。
まずは炎症が起きると血管が新生され、それに合わせて神経も新生されるという事です。
もともと膝蓋下脂肪帯には侵害受容器(痛みセンサー)が多いという研究発表もあります。
そんな場所にさらに神経(侵害受容器を含む)が増えてしまえば痛みが抜けにくくなるのも頷ける話です。
膝蓋支帯について
パテラや膝蓋腱を補強するように縦走する線維です。
内側広筋・外側広筋の筋膜よりおこり膝蓋骨を経由せずに脛骨粗面方向に向かう線維もあります。
私が臨床に出たばかりの頃には、この辺りにアプローチをしないために膝前面部疼痛症候群(Anterior Knee Pain Syndromeアンテリオールニーペイン)の改善に苦しんだ経験があります。(現在でも苦渋することは十分ありますが(汗))
この走行を膝蓋下脂肪帯と共に理解していると高齢者のOAや部活動をはじめ高負荷の運動を行うスポーツ選手の痛みを改善することができます。
膝蓋下脂肪帯と膝蓋支帯への介入
膝蓋下脂肪帯へは膝蓋腱の下を狙った結合組織に対するモビライゼーションが効果的です。
その他にも膝蓋腱や膝蓋骨を操作しつつかけるASTR(松本先生が開発した手技療法です)が効果をあげます。
一部の整形外科ではカテーテル手術なども実施しているようです。
膝蓋支帯への介入ですが、こちらは内側広筋・外側広筋から脛骨粗面への走行を意識しながら遠位方向(場合により近位)への筋膜誘導が効果をあげます。
変形性膝関節症で最後の痛みがとり切れない時などに効果的で、あわせてキネシオテーピングを筋膜の走行に合わせ貼付するとさらに効果的です。
その他にもITB(腸脛靭帯)が膝前面部疼痛症候群(Anterior Knee Pain Syndromeアンテリオールニーペイン)に強く関係が考えられます。
この辺りは後日の勉強会で取り上げる予定です。
資格取得はあくまでスタートライン!
いかがだったでしょうか?
二回にわたって伸展制限に対する筋膜的な介入をお話していきました。
膝蓋下脂肪帯は筋膜ではないのでは?そう思われる部分もあると思います。
ですが、膝蓋下脂肪帯は膜組織で包まれ他の組織と連結を持っていますし、膝蓋支帯は内側広筋・外側広筋からの筋膜的な連続があります。
このようなことは養成校では教えてくれません。
それどころか現在の養成校は予備校化が進み臨床で生きる知識よりも国家試験に出る部分ばかりを勉強します。
それで現場に出てやっていけるのでしょうか?
貴方のいる組織・院の先輩は学校で習ったこと以上の知識を日々取り入れているでしょうか?
日々患者さんを治療していれば、そのうち何となく上手になると思ったらお間違いです!
偉そうなことをいいましたが、私もまだまだ諸先輩方よりも研鑽が必要なレベルです(笑)
一緒に勉強してあげる!そう思っていただけたら幸いです。ご興味がある方は勉強会に参加してみてください。
今後とも世田谷区豪徳寺【はる整骨院・整体院】をよろしくお願いいたします。
以下は当勉強会への参加時の注意です。
勉強会の参加希望時の注意
参加要件 | :柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師 :理学療法士・作業療法士・看護師など医療系国家資格保持者 :徒手療法に興味のあるセラピスト :医療系国家資格養成校の学生 |
メール問い合わせ | :info@hal-seikotsuin.com |
参加費 | :基本無料(使用する道具が大量に必要な時は数百円かかることもあります) |
開催場所 | :世田谷区豪徳寺1-22-1『はる整骨院・整体院』 梅ヶ丘駅・経堂駅・山下駅・宮の坂駅からも歩いて来れます。 |
服装 | :動きやすい服装 |
持ち物 | :筆記用具 :患者さんをとにかく良くしたいという熱いハート! :エビデンスの無い情報も一部あるので、それを受け入れる寛容な心! :わかりにくい言い回しなどを理解してくれる柔軟な頭! |
こんな人にお勧め
- 院長自身もまだまだ勉強・研鑽中のため粗もあると思いますが、ともに成長し治療家仲間を増やしたいという方は大歓迎です!
- カイロプラクティック・オステオパシーをはじめ様々な手技を取り入れる折衷派の治療院です。何か一つに傾倒したいと考えている方には不向きかもしれません。
- とにかく患者さんを良くできる武器なら様々なものを取り入れたいとお考えの方に推奨されます。
開催日程などはお知らせのほうに更新していく予定です。
ですが開業まもない今は多忙で情報が上手く発信できない可能性があります。
開催日などは院にお問い合わせください。