肩こりの原因②|世田谷区豪徳寺はる整骨院/整体院の肩こりブログ

肩こりブログは第二回目になります。
第一回目の世田谷区豪徳寺『はる整骨院/整体院肩こりブログ』は、賢く肩こりの治療法や肩こり治療院を選択するためには?
そして、それには原因を知ることが大切というお話でした。
さらに一般的に言われる肩こりの原因についても見ていきました。
では前回からの続きです。
今回は『肩こりの原因|専門家からみた肩こり症の原因』です。
今日もマニアックかもしれませんが、お付き合いいただけたら幸いです。
専門家から見た肩こり症の原因
トリガーポイント
簡単に言ってしまうと筋肉の中にできるコリです。
痛み/痺れ/倦怠感などの引き金になるものをトリガーポイントと言います。
肩こり症の患者さんの筋肉内に存在する場合が極めて多いです。
コリの親玉のような存在で、放置するとサテライトトリガーポイント(二次性トリガーポイント)と言われる新たなコリを産み出しますので放置は厳禁です。
上位交差症候群(筋肉のアンバランス)
Professor Jandaが提唱した概念です。
猫背などの姿勢になると、緊張して硬くなった筋肉と、引き延ばされ弱くなった筋肉が特定の場所に現れます。
それらが首周りでX字に交差するようになっている状態から名づけられた物です。
症候群ですので肩こりをはじめ頭痛など様々な問題を引き起こします。
顎関節の機能障害(顎関節症など)
顎を動かす筋肉には、咀嚼筋と言われる口を閉じる物と、舌骨上筋群/舌骨下筋群と言われる口を開ける物があります。
顎関節症など顎の動きが悪いと、これらの筋肉の負担が増加し緊張していきます。
これらは筋膜で首や肩回りとつながっています。
そのため、緊張が首肩に伝わると肩こりになります。
さらに顎自体は重心をコントロールする重要なバランサーです。
顎が自由に動けない状態になると、首の付け根を緊張させ首肩全体を硬め不安定にならないようにします。
これも肩こりや頭痛の引き金になります。
呼吸に関わる関節の可動性の低下
肩こり/首こりに関わる筋肉には呼吸補助筋と言われるものが含まれています。
呼吸補助筋とは深呼吸などで働きます。
文字通り呼吸を助ける筋肉ですので、肋骨が固まっていなければ安静時には呼吸補助筋の出番はありません。
ですが現代人は肋骨回りが筋肉も関節も硬くなっています。
そうするとただ呼吸するだけでも呼吸補助筋をしようするため筋肉が疲れ、肩こりとなって現れてきます。
頚椎の可動性の低下
頚椎の動きを司る『椎間関節』の動きが悪くなってしまうことがあります。
動きが悪いので、その部分を何とか動かそうとすれば普段以上に力が必要です。
錆びた自転車を無理やりにこぐ感じですね。
その余計な力みによって筋肉が緊張しコリが生まれます。
肩の輪郭を形成する筋肉は首を動かす物が多いため肩こりになります。
胸椎の可動性の低下
現代人は猫背の人が多いと言われています。
この猫背の状態にあると顎を突き出した格好(頭部前方位姿勢)になります。
『ストレートネック』とも言われる状態です。
ストレートネックは首の問題だと思われがちですが、原因は胸郭(体幹部)です。
首の土台として機能しているのは胸椎を含む胸郭(肋骨/胸骨/胸椎で構成されている部分)です。
こちらの位置が悪い限りは自然とストレートネックになり、肩こりも誘発されます。
絞扼性神経障害
絞扼性とは医療用語で組織(神経/血管/内蔵器など)が何かしらの原因で締め付けられることを言います。
神経の通り道が狭くなり圧迫状態が長き症状が現れることを絞扼性神経障害といいます。
肩周囲に行く神経は頚椎から出ています。
そのために首の周囲で神経が締め付けられると肩こりや手の痺れといった症状となって現れるのです。
頚椎ヘルニア、頚椎症性脊髄症、頚椎症性神経根症などと言われる疾患の前兆症状として肩こりが見られる場合があります。
重症化しやすく危険な肩こりと言えます。
前回お話した一般的に言われる内容とは違った原因を書いていきました。
これらが整体の先生や整骨院の先生、病院の先生が実際に考えている肩こりの原因です。
少し難しく感じるかもしれませんが、普段から体操やストレッチを行っている人であれば上記の問題点を少し意識する(頭の位置を気にしたり、深呼吸をして胸郭/肋骨を柔軟にしておく、顎をしゃべる/食べる以外で大きく動かしてみる等)だけで大きく肩こりは変化します。
次回はまとめのような内容になる予定です。
世田谷区豪徳寺はる整骨院/整体院の『肩こりブログ』は不定期更新ですので気長にお待ちくださいm(__)m