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ピアニストのばね指治療④|世田谷区はる整骨院/整体院ブログ

前回にお伝えしたように、バネ指治療に保存療法(徒手療法など)を選択した場合どうなるケースがあるのかを見ていきます。

世田谷区はる整骨院/整体院のブログに今日も少しだけお付き合いください…

 

バネ指治療に保存療法(徒手療法など)をピアニストが選択したケース

今度は注射/手術以外のばね指治療を選択したケースを見ていきます。

  • 数回の手による治療で元通りに動くようになった
  • エクササイズを毎日繰り返すうちに改善した
  • 固定をしていたが余計に指が動かなくなった
  • 治療を受け続けているが一向によくならない
  • 治療を受けた後に痛みが強くなった

このようなケースがあります。

それでは具体的に内容を見ていきましょう。

 

1)数回の治療で元通りに動くようになった

ばね指が出始めた頃であれば、腱にできた結節(腱が摩擦などに反応して太くなった部分)の硬さも腱鞘の硬さもそれほどではありません。

浅指屈筋腱/深指屈筋腱という指を動かす2本の腱のどの部位に結節ができているのかを正確に把握し、その部位に適切な治療を行えばかなりの確率で改善します。

ばね指だと思っていただけで、腕のこわばりが原因だった場合も前腕への簡単なマッサージで改善する場合があります。

超音波/ラジオ波/お灸などによる温熱療法も効果が期待できます。

 

2)エクササイズを毎日繰り返すうちに改善した

ばね指の原因となる腱のコブができるのは浅指屈筋腱/深指屈筋腱です。

これらに焦点をあてた運動療法(エクササイズ)&セルフエクササイズがあります。

正確にエクササイズを実行/指導してもらえれば多くのばね指は改善します。

ただ単純にエクササイズを行うよりも、結節部にアプローチする手による治療との組み合わせのほうがさらに改善効果は期待できます。

 

3)固定をしていたが余計に指が動かなくなった

ばね指や腱鞘炎では固定を指導されることが多くあります。

固定自体は炎症が強いときには必要です。

動かせば動かすほどに腱と腱鞘がこすれ合い火事が悪化するためです。

ほかにも指を無意識に使ってしまうことを考え、固定を短い期間に限り実行する場合はあります。

ピアニスト(音楽家)という職業を理解していない整骨院/整形外科の先生に当たるとばね指とは関係ない関節まで固定したり、固定を長期間おこなう場合があります。

指は他の関節に比べて拘縮(固まってしまうこと)が早期から現れます。

固定期間が適切でないと指が固まる危険性があります。

固まってしまうと自然には戻らないこともある(拘縮の除去のための徒手療法で改善はします)ので不必要な固定や長期の固定には注意が必要です。

 

4)治療を受け続けているが一向によくならない

ばね指を徒手的に治療するには高い専門知識が必要です。

皮膚の上から様々な組織を通して深部にある筋肉/腱/腱鞘にアプローチする必要があるためです。

掌側骨間筋/背側骨間筋/虫様筋/深指屈筋/浅指屈筋/総指伸筋/示指伸筋/長母指外転筋/短母指伸筋/長母指伸筋/長橈側手根伸筋/短橈側手根伸筋など指や結節ができる部位にもよりますが様々な筋肉/腱に治療が必要になります。

これに加えて腱間結合部/屈筋支帯/伸筋支帯などという物の治療も必要な場合もあります。

これらを触り分けられる先生は限りなく少ないのが現状です。

一つの可能性としてバネ指の治療が得意でない可能性はあります。

他にも、治療頻度と使用頻度のバランスが悪いということも考えられます。

ほぐすペースよりも固まるペースが早い、炎症を治める治療よりも炎症を悪化させる動きが多い、などがあれば当然改善はしません。

治療中に使い過ぎれば治りは遅くなってしまうのは十分にありえる話です。

この場合は指の使用量を減らす(演奏時間を減らしたり、店舗の速い曲や強い音の多い曲を避けるなど)か、治療に通う頻度を上げる必要があるかもしれません。

 

5)治療を受けた後に痛みが強くなった

ばね指は炎症を伴うことが多く、その炎症部を刺激した可能性があります。

もともと腱などは痛みに鈍感な場所なので炎症がなければ少し強く押されたからといって痛みが強くなることはほとんどありません。

手を使た治療でなくても、超音波/ラジオ波/お灸なども炎症部に行ってしまえば痛みが強くなります。

もう一つの可能性としては代謝が劇的に改善したための、いわゆる揉み返し(いい意味でもあるので、好転反応などと言っている先生もいます)です。

もしも良い揉み返しであるなら痛みが治まったあとに症状が軽減してくるはずです。

ピアニストなど演奏家など指を使うお仕事の方なら痛みが強くなったら慌てるのもわかります。

ですが一度落ち着いて経過を少し見てみることをおススメします。

 

 

最後に私がバネ指治療で苦渋したケースを紹介させていただきます。

それは繁忙期の農家の方です。

鍬を握り、重機の運転をする。

握る時間が非常に長いうえにエクササイズをする時間も短く、来院頻度も少なかったケースです。

治す作業よりも固める作業が多いと徒手治療に時間がかかる場合があります。

足首を捻挫した直後にケアを十分にせずマラソンをすれば悪化するのは誰でもわかることだと思われます。

こういったケースであると手術/注射/その他のいずれを選択しても改善がなかなか見られない場合があります。

 

次回はピアニスト/音楽家の方のばね指についてのまとめを書いていきたいと思います。

はる整骨院/整体院のブログは不定期更新ですので気長にお待ちください。

 

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